ファイル形式


「Wonderful Reprot 2005」では次の形式のファイル作成することができます。


帳票ファイル[データなし](*.wfr)
帳票ファイル[データあり](*.wfr)
帳票ファイル[データ接続](*.wfr)
印刷イメージファイル(*.wfi)
実行ファイル(*.exe)
テストデータ(*.td)
コマンドファイル
外字フォントファイル(*.wff)
PDFファイル(*.pdf)




帳票ファイル[データなし](*.wfr)

帳票を構成する全オブジェクトの情報が保存されるファイルです。
帳票で使用するデータは含まれていません。

実行(表示・印刷)時に外部からデータをインポートする場合は、この形式でファイルを保存することでファイルサイズを小さくすることができます。

エディタからこの形式で帳票を保存すると、保存ファイルと同じ名前でテストデータ(拡張子が「.td」)のファイルが作成されます。



帳票ファイル[データあり](*.wfr)

「帳票ファイル[データなし](*.wfr)」と同じですが、ファイル内に使用しているデータも保存されます。

帳票の表示・印刷に必要な情報が全て保存されているため、帳票ファイルの移動・配布を容易に行うことができます。

プレビューウインドウから保存する場合は、「印刷イメージファイル」かこの形式で保存されます。



帳票ファイル[データ接続](*.wfr)

「帳票ファイル[データなし](*.wfr)」と同じですが、帳票を開いたときにデータファイルやデータベースに接続しデータを入力します。

データのプロパティ - データ接続情報



印刷イメージファイル(*.wfi)

印刷に必要な情報を全て保存されている形式です。

「帳票ファイル[データあり](*.wfr)」と同じですが、データや変数値を外部から変更することができなくなります。セキュリティ面では最も優れた形式です。
入力コントロールも使用できずエディタで開くこともできません。

印刷イメージファイルには次に示す3つの形式があります。

Type1/Type2 についてはフォント情報をファイル中に埋め込むこともでき、外字や特殊なフォント等を使った帳票であってもシステム環境に左右されない表示・印刷が可能となります。
(※文字が常に図形描画されるため少し濃く(太く)出力されます。太字設定は無視されます)

<形式>

形式 説明
Type1 帳票ファイル[データあり]にプロテクトをかけ編集を不可能にした形式。
外字フォントファイルが設定されている場合、使用している登録コード(文字)に関する情報も保存(埋め込み)されます。
Type2 マルチ(複数)帳票に対応した形式。
Type1のファイルを複数保存することができます。
外字フォントファイルが設定されている場合、使用している登録コード(文字)に関する情報も保存(埋め込み)されます。

<作成方法>
AddReportメソッドコマンドファイルを使って複数の帳票を開き、Saveメソッドまたはコマンド起動の /s0 /s4 オプションを使って作成します。
Type3 マルチ(複数)帳票に対応した形式。
帳票の出力に必要なファイルをまとめて保存することができます。
作成に必要な処理時間はType2の形式に比べ大幅に短縮することができます。

<問題点>
データ中に画像が含まれる場合は正しく出力させることができません。
Type2とは異なり作成時には各ファイルの整合性はチェックされないため、必要なファイルが登録されていない場合などは実行時にエラーが発生します。

<作成方法>
コマンドファイルを使ってコマンドラインから作成します。
wfrv.exe c:\command.txt /create c:\image.wfi




実行ファイル(*.exe)

「帳票ファイル[データあり](*.wfr)」と同じですが実行可能です。
「Wonderful Reprot 2005」の実行エンジンが無くても帳票の表示・印刷が行えます。

入力コントロールを使用した、入出力アプリケーションをこの形式で作成すれば配布を容易に行えるようになります。



テストデータ(*.td)

帳票編集時にエディタで使用したデータが保存されるファイルです。

外部プログラムからデータを指定するのであれば、このファイルが無くても帳票の表示・印刷に影響はありません。外部プログラムからデータを指定しない場合は、帳票ファイルと同じ名称で拡張子が「.td」のファイルからデータを入力します。



コマンドファイル

マルチ(複数)帳票を開く場合に使用するテキスト形式のファイルです。

コマンドファイル



外字フォントファイル

フォント情報を保存したファイルです。
最大4種類のフォント情報を保存することができます。
外字や特殊なフォント等、システム環境に依存するフォントを使用する場合、外字フォントファイルを利用することでシステム環境を気にすることなく表示・印刷を行うことができるようになります。

外字
ダイアログ - 外字フォントファイルの作成



PDFファイル(*.pdf)

version 3.0.0.1以降のPreview画面から表示帳票をPDFに直接保存することができます。
アプリケーションからの操作で帳票をPDFに出力する場合は「PDF Server」または「PDF Client」を使います。

<PDF作成方法>
@Preview画面のツールバー(または、ポップアップメニュー)から「PDFに保存」を実行します。
APDFモードがOFFの場合は確認ダイアログが表示されるので「PDFモードに切り替える」を実行します。
B「PDFファイルに保存」(名前を付けて保存)ダイアログでファイルを指定し保存します。


ダイアログ - 表示オプション
表示オプション - PdfMode
表示オプション - PdfBarcodeDpi
表示オプション - PdfImageDpi
表示オプション - PdfImageQuality


<注意事項>
バーコードについてWFRで保存したPDF内部でのバーの均一性は確保されますが、PDFからプリンタに出力する場合に均一性が担保できなくなります。(スケーリングで誤差が生じます)
このため、WFRから直接プリンタに印刷する場合に比べ読み取り精度は必ず低くなります。

<制限事項1>
一部の面パターンは「塗りつぶし」に置き換えられます。(右下がり、右上がり、クロス、横線、縦線、格子)
画像は全てJPEGに置き換えられます。

<制限事項2>
埋め込みが許可されていないフォントについては別のフォントに置き換えられます。

<制限事項3>
アイテムに指定されたフォントに登録されていない文字については、レジストリのフォントリンク情報に基づいて登録フォントを検索し使用します。
ただし、Windowsのフォントリンク機能による微調整が反映されないためPreview表示(印刷含む)と作成したPDFで相違が発生する場合があります。

PDFモードをONにすることで作成されるPDFに近い状態で表示・印刷することができます。