表示/環境オプション


コマンド起動の /o オプションや、メソッドの SetOption/SetOptions、パラメータのOption では次の値を設定・参照することができます。

/oコマンド や SetOptionsメソッドでは、一度に複数のオプションを指定することができます。

この場合の書式は次の通りです。

<書式>

<オプション名1>=<値>; <オプション名2>=<値>;...

オプション名と値を「=」(イコール)で接続し、「;」(セミコロン)で次の情報と接続します。
値に特殊文字が含まれる場合は「'」(シングルクォーテーション)で囲みます。

<ActiveX/OLEオートメーションからの設定例>

'複数のオプションを設定
obj.SetOptions("Contents=off;Smoothing=off;ToolBar=off;ViewMode=print;PopupMenu=disable")


<コマンドラインからの設定例>

'複数のオプションを設定
wfrv.exe c:\...\sample.wfr /o "Contents=off;Smoothing=off;ToolBar=off;ViewMode=print;PopupMenu=disable"


<「URL Scheme」からの設定例>

'複数のオプションを設定
Wfr.Preview.3:sample.wfr /d Data1 0 sample.csv /o Zoom whole /v ToolBar off /cd http://wins2019




<オプション>

オプション名 説明
AddRestrict 制限するユーザ操作を追加します。

説明
save 保存を制限します。
select 文字選択を制限します。
control 入力コントロールの使用を制限します。
print 印刷を制限します。
viewmode 常に「印刷プレビュー」モードで帳票を表示します。
history 履歴保存を制限します。
pdf PDFへの出力を抑止します。

WFR2016 version 3.0.0.129以降で利用可
AddRestrict=save|print
BarAlarmDisplay 警告表示の有無を指定します。

説明
on バーが均一でない場合は警告表示を行います。
off 警告表示は行いません。(デフォルト値)
BarAlarmDisplay=on
BarVirtualDpiX バーコードの表示やバーコード品質情報で使用する横解像度(DPI)を指定します。(印刷時は無効となります)

デフォルト値:600
BarVirtualDpiX=120
BarVirtualDpiY バーコードの表示やバーコード品質情報で使用する縦解像度(DPI)を指定します。(印刷時は無効となります)

デフォルト値:600
BarVirtualDpiY=180
BarDpi バーコードの表示やバーコード品質情報で使用する解像度(DPI)の指定方法を設定します。

説明
display ディスプレイの解像度(DPI)を使用
virtual 仮想DPIを使用(デフォルト値)

BarVirtualDpiX/BarVirtualDpiYの値を使用します。
BarDpi=display
Contents
SubWindow
サブウインドウの表示内容を選択します。

説明
on 表示します。
off 非表示にします。
contents 目次を表示します。


WFR2016 version 3.0.0.4以降
thumbnail サムネイルを表示します。


WFR2016 version 3.0.0.4以降
find 検索画面を表示します。


WFR2016 version 3.0.0.4以降
Contents=on
DragMode マウスのドラッグモード(文字選択/スクロール)を指定します。

説明
scroll スクロールモード
select 文字選択モード
DragMode=select
JapanPostFile 郵便番号情報ファイルを指定します。
スクリプト中でJapanPost( ) 関数を利用する場合にこのオプションを使用します。

※1
このオプションを指定しない場合はシステムにインストールされているwfr_psotcode.datファイルが参照されます。

※2
このオプションでアクセスできないファイルや郵便番号情報ファイル以外を指定してもエラーにはなりません。
この場合、システムにインストールされているwfr_postcode.datが参照されます。

<使用例(VB)>
obj.SetOption("JapanPostFile", "c:\...\wfr_postcode.dat")
obj.Open("c:\...\sample.wfr")
obj.Create()

<使用例(html)>
<object ...>
<param name="Option" value="JapanPostFile=http://www.../wfr_postcode.txt">
<param name="FileName" value="http://www.../sample.wfr">
</object>


郵便番号情報ファイルの拡張子は.datですが、
サーバーのMIMEに拡張子を登録するかダウンロードが許可されている拡張子に置き換える必要があります。
この例では.txtに置き換えています。

KeyPageChange Key操作(PageUpキー/PageDownキー/Homeキー/Endキー)からのページ変更を抑止します。

説明
enable 許可します。(デフォルト値)
disable 許可しません。
KeyPageChange=disable
KeyPriority ActiveXコントロールのキー入力を処理する優先順位を指定します。
[対象バージョン:1.1.17.2902以降]

説明
A 全てのキー入力を優先的に処理します。
B 下記のキー入力を優先的に処理します。

<対象となるキー入力>
VK_BACK
VK_TAB
VK_RETURN
VK_ESCAPE
VK_PRIOR
VK_NEXT
VK_END
VK_HOME
VK_LEFT
VK_UP
VK_RIGHT
VK_DOWN
VK_INSERT
VK_DELETE
CTRL+C
CTRL+V
CTRL+X
C 親ウインドウが優先的にキー入力を処理します。
赤字の値は[1.1.17.3011] 以降で指定可能です。

<使用例>
<object ...>
<param name="Option" value="KeyPriority=high">
<param name="FileName" value="http://www.tera-soft.com/sample.wfr">
</object>

PdfBarcodeDpi 「PDFに保存」からPDFファイルを作成する場合に使用されます。

WFRにはバーコードの読み取り精度を向上するため出力デバイスに合わせてバーコードを最適化する機能がありますが、PDFの内部DPIは72dpiとコンビニ収納等の密度の濃いバーコードに対応するには難しい解像度となります。
このオプションを使いバーコード部位の解像度を高めることで、より精細なバーコードを出力することができます。

<指定可能な値の範囲>
PdfBarcodeDpi (72-2400)

<対象バージョン>
「Wonderful Report 2016 Preview」(version 3.0.0.0.1 以降)

<注意事項>
WFRで保存したPDF内部でのバーの均一性は確保されますが、PDFからプリンタに出力する場合に均一性が担保できなくなります。(スケーリングで誤差が生じます)
このため、WFRから直接プリンタに印刷する場合に比べ読み取り精度は必ず低くなります。
PdfBarcodeDpi=600
PdfImageDpi
PdfImageQuality
「PDFに保存」からPDFファイルを作成する場合に使用されます。
画像は全てJPEGの指定の解像度(PdfImageDpi)、品質(PdfImageQuality)に変換されます。

<指定可能な値の範囲>
PdfImageDpi (10-2400)
PdfImageQuality (10-100)

<対象バージョン>
「Wonderful Report 2016 Preview」(version 3.0.0.0.1 以降)
PdfImageDpi=300
PdfImageQuality=50
PdfMode PDFモードのON/OFFを設定します。

<参照>
「PDFファイル」

<対象バージョン>
「Wonderful Report 2016 Preview」(version 3.0.0.0.1 以降)

説明
on PDFモードをONにします。
off PDFモードをOFFにします。
PdfMode=off
PopupMenu プレビューウインドウ上でのポップアップメニューの表示可否を設定します。
disable を設定するとプレビューウインドウでマウス右クリックを押下してもポップアップメニューが表示されなくなります。
説明
enable マウス右ボタンでポップアップメニューを表示します。
disable 常に、ポップアップメニューは表示されません。
SaveOption 印刷イメージファイルに保存するオプションを指定します。
次の値を組み合わせて指定します。(複数の値を指定する場合は「|」で区切ります)

説明
print 現在の印刷設定を保存します。

<例>
obj.SetOption("SaveOption", "print")

<例>
obj.SetOption("SaveOption", "print|pagecount|thumbnail")

ScrollPageChange スクロール操作(マウスホイール/Upキー/Downキー)からのページ変更を抑止します。
説明
enable 許可します。(デフォルト値)
disable 許可しません。
Sketch 下絵の表示・非表示を設定します。

説明
on 表示します。
off 表示しません。
Smoothing 文字列のスムージングの有無を設定します。

説明
on スムージングを行います。
off スムージングを行いません。
ToolBar ツールバーの表示・非表示を設定します。

説明
on 表示します。
off 非表示にします。
URLEncode URLパス(httpから始まるファイル名等)のエンコード方法を指定します。
[対象バージョン:1.1.17.2902以降]

IE7.0以降ではURLパス中にASCII文字以外(UNICODEで0x0080以上)が含まれる場合アクセスエラーが発生します。
この問題はASCII以外(特殊文字も含む)の文字をエンコードして記述することで回避することができますが、URLEncodeオプションを指定することでワンダフルレポートの内部処理で自動エンコードすることができます。対象となる文字は0x0080(Unicode)以降の文字です。


(例)IE7 でアクセスエラーとなる例(IE6ではエラーは発生しない)
<param name="FileName" value="http://www.tera-soft.com/sampleあい.wfr">

(例)UTF8でエンコードした例(IE7/IE6ともエラーは発生しない)
<param name="FileName" value="http://www.tera-soft.com/sample%E3%81%82.%E3%81%84wfr">


URLEncodeオプションを指定しても、「%」や「&」、「#」等の特殊文字のエンコードを行うことはありません。これらの文字を値として使用する場合はURLEncodeオプションの指定に関わらずあらかじめエンコード文字を指定する必要があります。

説明
off デフォルト値。
エンコードは行いません。
utf8 UTF8を使ってURLパスをエンコードします。
「?」(クエスチョン)で指定された引数は対象外です。

(例)
"http://www.tera-soft.com/sampleあい.asp?A=あ&B=い"
は内部で次のようにエンコードされ使用されます。
"http://www.tera-soft.com/sample%E3%81%82%E3%81%84.asp?A=あ&B=い"
utf8_ex1 UTF8を使ってURLパスをエンコードします。
「?」(クエスチョン)で指定された引数も対象となります。

(例)
"http://www.tera-soft.com/sampleあい.asp?A=あ&B=い"
は内部で次のようにエンコードされ使用されます。
"http://www.tera-soft.com/sample%E3%81%82%E3%81%84.asp?A=%E3%81%82&B=%E3%81%84"

<使用例>
<object ...>
<param name="Option" value="URLEncode=utf8">
<param name="FileName" value="http://www.tera-soft.com/sampleあい.wfr">
</object>

URLTimeOut 帳票定義ファイル(*.wfr)へのパスやデータファイル(*.csv等)でURLパスを指定する場合のタイムアウト時間を秒単位で指定します。
URLパスに処理に時間がかかるサーバーサイドアプリを使用する場合に、タイムアウトの発生を防ぐ目的で指定します。
[対象バージョン:3.0.0.140以降]

説明
負の値 タイムアウト時間を無制限にします。(非推奨)
0 システム設定に従います。
正の値 タイムアウト時間を秒単位で指定します。 
URLTimeOut=-1
URLTimeOut=60
ViewMode 帳票表示モードを指定します。

説明
normal 標準モードで表示します。
print 印刷プレビューモードで表示します。
Zoom 表示倍率を設定します。

説明
normal1 標準1
normal2 標準2
adjustwidth 幅を基準
whole 全体を表示
数値 表示倍率を指定します。
100 を指定すると等倍となります。
(指定可能範囲:25 〜 1000)
WfrEra 和暦情報ファイルを指定します。


このオプションでアクセスできないファイルや和暦情報ファイル以外を指定してもエラーにはなりません。
この場合、システムにインストールされているwfr_era.txtまたはプログラムに埋め込まれている情報が参照されます。

<参照>
和暦情報について

<使用例 - html>
<object ...>
<param name="Option" value="WfrEra=http://www.../wfr_era.txt">
<param name="FileName" value="http://www.../sample.wfr">
</object>

 
WfrEraInfo 和暦情報を文字列で指定します。


このオプションで無効な値を指定してもエラーにはなりません。
この場合、システムにインストールされているwfr_era.txtまたはプログラムに埋め込まれている情報が参照されます。


<参照>
和暦情報について

<使用例 - html>
<object ...>
<param name="Option" value="WfrEraInfo='[WFR_ERA];ああ,あ,A,2019/05/01'">
<param name="FileName" value="http://www.../sample.wfr">
</object>


Optionパラメータでは「;」(セミコロン)は特殊文字として扱われます。
このため和暦情報は「'」(シングルクォーテーション)で囲む必要があります。

<使用例 - ActiveX/COM>
obj.SetOption("WfrEraInfo", "[WFR_ERA];ああ,あ,A,2019/05/01");

 


<特殊オプション>

オプション名 説明
InPlaceSiteReleaseCount Visual Studio.NET 2003 (VB) でActiveXコントロールをフォーム上で使用すると、
フォームを破棄(Dispose)してもGDIオブジェクトとUSERオブジェクトが破棄されない問題が発生します。
この問題 を回避するためのオプションです。

<発生条件>
Visual Studio.NET 2003 (VB) で作成したアプリケーションを、
Microsoft.NET Framework 1.1 がインストールした環境で実行すると発生します。
同アプリケーションをMicrosoft.NET Framework 2.0 の環境で実行しても問題は発生しません。(Microsoft.NET Framework 1.1未インストール環境)

<使用例>
obj.SetOption("InPlaceSiteReleaseCount", "3")


フォーム上に WFRのActiveXコントロールだけが配置されている場合は 3 を指定することで問題を回避することができます。