バーコードオプション(互換)


このページでは、バージョン 1.1.17.3001 以前にサポートされていたバーコードの説明をしています。


バーコードはオプションの指定でデータキャラクタの表示・非表示などの細かな制御を行うことができます。

バーコードのオプションは「バーコード」ダイアログで設定することができます。
「バーコード」ダイアログはバーコードアイテム作成時、またはバーコードアイテムをダブルクリック(編集)することで表示することができます。

バーコード」参照。


<記述方法>
バーコードオプションは改行(または「;」(セミコロン)で区切ることで複数指定することができます。

<例1>
DataStr=on ; FontName=OCRB

<例2>
DataStr=on
FontName=OCRB


<扱えるバーコード>
形式 説明
JAN-標準/短縮
UPC-A/E
POS(point of sale)システムを中心とした流通情報システムに利用するソースマーキングのための共通商品コード。
NW-7 宅配伝票などで広く使用されているバーコード。
CODE-39 自動車業界、鉄鋼業界、電子機器業界などで使用されているバーコード。
CODE-128 物流の簡素化及び合理化の手段として広く使用されているバーコード。
EAN-128 物流の簡素化及び合理化の手段として広く使用されているバーコード。
(コード体系は CODE-128 と同じ)
ITF-拡張/標準/アドオン 輸送、包装、荷役、保管といった物流分野で広く使用するバーコード。
カスタマー 郵便物に印刷する住所情報を表すバーコード。
QRコード 二次元バーコード。
マイクロQRコード QRコードの位置検出パターンを1つにすることで、印字面積効率を向上したコード。
情報が少ない場合にはQRコードに比べ小さく印字することができます。
QRコードは「株式会社デンソーウェーブ」の登録商標です。



(1) JAN-標準/短縮,UPC-A/E




JAN-標準


JAN-短縮


UPC-A


UPC-E


<使用可能なキャラクタ(値)>
0〜9までの数値

形式 値の桁数
JAN-標準 12+チェックキャラクタ
JAN-短縮 7+チェックキャラクタ
UPC-A 11+チェックキャラクタ
(スキャナでこのコードを読み込むと先頭に0が付加され13桁の値として取り込まれます)
UPC-E 7+チェックキャラクタ


1桁目の数値はコード内に含まれません。
データキャラクタとしてのみ表示されます。
チェックキャラクタは自動的に付加されます。
入力データが規定の桁数を超えた場合、超えた値は無視されます。
入力データが規定の桁数に満たない場合は、バーコードが表示されません。


<オプション>
オプション 説明
DataStr データキャラクタの表示制御。
on 表示(デフォルト値)
off 非表示
FontName データキャラクタの表示に使うフォント名を指定します。
Color 線の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。
BkColor 背景の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。

<例>
DataStr=on
FontName=OCRB
Color=black
BkColor=white

(2) NW-7



NW-7


<使用可能なキャラクタ(値)>
0〜9までの数値
「-」(ハイフン)
「$」(ドル)
「:」(コロン)
「/」(スラ)
「.」(ピリオド)
「+」(プラス)


<オプション>
オプション 説明
StartChar スタートキャラクタを指定します。
指定できる値は A, B, C, D, None のいずれかです。
デフォルト値は A です。

None を指定した場合は、データ値中にスタートキャラクタを入れ込む必要があります。(例: A123)
StopChar ストップキャラクタを指定します。
指定できる値は A, B, C, D, None のいずれかです。
デフォルト値は A です。

None を指定した場合は、データ値中にエンドキャラクタを入れ込む必要があります。(例: 123A)
LineRatio 太線/細線の比率を指定します。
Normal 2.5 : 1.0 (デフォルト値)
Heavy 3.0 : 1.0
Thin 2.0 : 1.0
LineWidth 線の太さを指定します。
Normal 標準(デフォルト値)
Heavy 太い
Thin 細い
GapWidth ギャップの太さを指定します。
Normal 標準(デフォルト値)
Heavy 太い
Thin 細い
Color 線の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。
BkColor 背景の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。

<例>
StartChar=A
StopChar=A
LineRatio=Normal
LineWidth=Normal
GapWidth=Normal
Color=black
BkColor=white

(3) CODE-39



CODE-39


<使用可能なキャラクタ(値)>
0〜9までの数値
A〜Zまでのアルファベット
「-」(ハイフン)
「.」(ピリオド)
「 」(スペース)
「$」(ドル)
「/」(スラ)
「+」(プラス)
「%」(パーセント)


<オプション>
オプション 説明
CheckChar チェックキャラクタの有無。
on 付加します(デフォルト値)
off 付加しません。
StartStopChar スタート/ストップキャラクタ(「*」)の有無。
on 付加します(デフォルト値)
off 付加しません。
LineWidth 線の太さを指定します。
Normal 標準(デフォルト値)
Heavy 太い
Thin 細い
GapWidth ギャップの太さを指定します。
Normal 標準(デフォルト値)
Heavy 太い
Thin 細い
Color 線の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。
BkColor 背景の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。

<補足>
表示領域に対しデータキャラクタ数が多い場合GapWidth=Thinにすることで、より多くのデータを読み取り精度を落とさずに表示することができます。
LineWidth=Thin にすることでも同じように多くのデータを表示できるようになりますが、GapWidth=Normalとの組み合わせではバーの一部が別のバーコードとして読み取られる可能性が高まります。
GapWidth=NormalLineWidth=Thinの組み合わせはお勧めできません。


<例>
CheckChar=on
StartStopChar=off
LineWidth=Thin
GapWidth=Heavy
Color=black
BkColor=white

(4) CODE-128



CODE-128


<使用可能なキャラクタ(値)>
ASCII文字

<オプション>
オプション 説明
Mode モードを指定します。EAN-128で {FNC1} コードを使う場合等はこのモードを Ex1 にする必要があります。
Normal 標準モード(デフォルト値)
文字情報だけを使用できます。
Ex1 拡張モード。
文字情報だけでなく特殊コードを使用することができます。

特殊コードの指定は「{ } 」(カッコ)を使用します。この場合「{」(カッコ)を使う場合は2つ続けて記述します。 (例: "123{ABC" => "123{{ABC" )
CheckChar チェックキャラクタの有無。
on 付加します(デフォルト値)
off 付加しません。
CodesetC コードセットC の使用許可。
on 使用します。(デフォルト値)
off 使用しません。
PriorityCodeset 優先するコードセットを指定します。
A コードセットA を優先。
B コードセットB を優先。(デフォルト値)
C コードセットC を優先。
Precision 描画精度を指定します。
Normal 標準(デフォルト値)
アイテムに合わせてバーコードサイズが調整されます。
線や空白の幅が微調整されるため情報密度が濃い場合は読み取り精度が悪くなる場合があります。
High 全ての線が最小単位に必要なドット(ピクセル)数のn倍で描画されます。
出力デバイスの解像度に合わせてバーコードサイズが自動調整されるため読み取り精度は高くなります。

ディスプレイ表示などで最小単位が1ドット(ピクセル)に満たない場合には、バーコード右下に「・」(点)が出力されます。
この場合 Normal と同じ方法でバーコードが描画されます。
Color 線の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。
BkColor 背景の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。

<例>
Mode=Ex1
CheckChar=on
CodesetC=on
PriorityCodeset=C
Precision=High
Color=black
BkColor=white

<特殊コードの記述>
コード 対応する文字列
{ {{
NUL {NUL}
SOH {SOH}
STX {STX}
ETX {ETX}
EOT {EOT}
ENQ {ENQ}
ACK {ACK}
BEL {BEL}
BS {BS}
HT {HT}
LF {LF}
VT {VT}
FF {FF}
CR {CR}
SO {SO}
SI {SI}
DLE {DLE}
DC1 {DC1}
DC2 {DC2}
DC3 {DC3}
DC4 {DC4}
NAK {NAK}
SYN {SYN}
ETB {ETB}
CAN {CAN}
EM {EM}
SUB {SUB}
ESC {ESC}
IS1 {IS1}
IS2 {IS2}
IS3 {IS3}
IS4 {IS4}
FNC1 {FNC1}
FNC2 {FNC2}
FNC3 {FNC3}
FNC4 {FNC4}
SHIFT {SHIFT}
CODEA {CODEA}
CODEB {CODEB}
CODEC {CODEC}

(5) EAN-128



EAN-128

EAN-128 では可変長のデータを 「FNC1」シンボルを使って連結することができます。
オプションでは「FNC1」シンボルを示す文字を指定できるので、簡単に「FNC1」シンボルをデータ中に埋め込むことができます。(デフォルト値 = %)
コンビニ収納等で用いられるバーコードです。

データ先頭には自動的に「FNC1」シンボルが追加されます。


<データ例>
商品コード:12345678901234
数量:100
ロット番号:ABC123

入力値:011234567890123430100%10ABC123
%
(FNC1)
01
(AI)
12345678901234
(商品コード)
30
(AI)
100
(数量)
%
(FNC1)
10
(AI)
ABC123
(ロット番号)
AIはアプリケーション識別子で、続く値の内容を指しています。
先頭の「FNC1」は入力値に含める必要はありません。
水色の項目は可変長です)

<使用可能なキャラクタ(値)>
ASCII文字

<オプション>
オプション 説明
Fnc1 Fnc1 を示す文字の指定。(デフォルト値 = %)

このオプションで指定した文字を値として使用する場合は2つ続けて記述します。
例: 1234%%5678
CheckChar チェックキャラクタの有無。
on 付加します(デフォルト値)
off 付加しません。
Precision 描画精度を指定します。
Normal 標準(デフォルト値)
アイテムに合わせてバーコードサイズが調整されます。
線や空白の幅が微調整されるため情報密度が濃い場合は読み取り精度が悪くなる場合があります。
High 全ての線が最小単位に必要なドット(ピクセル)数のn倍で描画されます。
出力デバイスの解像度に合わせてバーコードサイズが自動調整されるため読み取り精度は高くなります。

ディスプレイ表示などで最小単位が1ドット(ピクセル)に満たない場合には、バーコード右下に「・」(点)が出力されます。
この場合 Normal と同じ方法でバーコードが描画されます。
HighAndThin 黒バー幅を1ドット細く出力する以外は High と同じです。
インクの滲みの影響で黒が太くなる場合、読み取り品質を向上できる可能性があります。
(読み取り品質が低下する場合もあります)
Color 線の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。
BkColor 背景の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。

<例>
Fnc1=%
CheckChar=on
Precision=High
Color=black
BkColor=white

(6) ITF-拡張/標準/アドオン



ITF-標準


ITF-拡張


ITF-アドオン



<使用可能なキャラクタ(値)>
0〜9までの数値

種類 キャラクタ桁数
ITF 任意(偶数桁 4〜34)
ITF-拡張 16桁
ITF-標準 14桁
ITF-アドオン 6桁
CheckCharオプションがonの場合、最後のキャラクタにはチェックキャラクタが自動設定されます。
チェックキャラクタを含めたキャラクタ数が偶数でない、または入力データ(チェックキャラクタ含む)が規定(指定)の桁数に満たない場合は、バーコードコードが表示されません。


<オプション>
オプション 説明
CheckChar チェックキャラクタの有無。
on 設定します(デフォルト値)
off 設定しません。
CharNumber 種類が「ITF」の場合、キャラクター数(偶数)を指定します。(デフォルト値 = 0)
4〜34以外の値を指定すると入力データを元に桁数を自動計算します。
ZeroSuppress 0埋めの有無。
on 足りない桁を0で埋めます。
off 桁が足りない場合バーコードは表示されません(デフォルト値)
BearerBar ベアラーバーの表示制御。
on 表示(デフォルト値)
off 非表示
DataStr データキャラクタの表示制御。
on 表示(デフォルト値)
off 非表示
FontName データキャラクタの表示に使うフォント名を指定します。
Color 線の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。
BkColor 背景の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。

<例>
CheckChar=on
CharNumber=0
ZeroSuppress=off
BearerBar=off
DataStr=on
FontName=OCRB
Color=black
BkColor=white

(7) カスタマー



カスタマー


<使用可能なキャラクタ(値)>
0〜9までの数値
A〜Zまでのアルファベット

<オプション>
オプション 説明
Color 線の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。
BkColor 背景の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。

<例>
Color=black
BkColor=white

(8) QRコード



QRコード


QRコードは他のバーコードと違い、アイテムのサイズに合わせたサイズ調整を行うことができません。

アイテムのサイズに収まるサイズで、全てのシンボルの比率が同じになるように自動調整されます。表示倍率や出力プリンターの解像度で出力サイズが変化します。

また、表示位置もアイテム中央のみとなります。

プロパティ「配置」の設定は無視されます。


拡張機能はサポートされていません。


<使用可能なキャラクタ(値)>
ASCII文字、SJIS漢字/カナ

<オプション>
オプション 説明
Style 表示スタイルを指定します。
説明
1 モデル1
2 モデル2(デフォルト値)
Level 誤り訂正レベルを指定します。
復元能力%(概数)
L 7
M 15 (デフォルト値)
Q 25
H 30
ModelNumber 形式番号を指定します。(デフォルト値 = 0)
入力データがこのオプションで指定した型番に収まらない場合、より大きな型番が自動選択されます。

モデル1では 1〜14 を指定します。
モデル2では 1〜40 を指定します。
Color シンボルの色を指定します。

3.4.6 色」を参照。
BkColor 背景の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。

<例>
Style=2
Level=M
ModelNumber=0
Color=black
BkColor=white

(9) マイクロQRコード



マイクロQRコード


マイクロQRコードは他のバーコードと違い、アイテムのサイズに合わせたサイズ調整を行うことができません。

アイテムのサイズに収まるサイズで、全てのシンボルの比率が同じになるように自動調整されます。表示倍率や出力プリンターの解像度で出力サイズが変化します。

また、表示位置もアイテム中央のみとなります。

プロパティ「配置」の設定は無視されます。


<使用可能なキャラクタ(値)>
ASCII文字、SJIS漢字/カナ

<オプション>
オプション 説明
Level 誤り訂正レベルを指定します。
復元能力%(概数)
L 7
M 15 (デフォルト値)
Q 25
ModelNumber 形式番号を指定します。(デフォルト値 = 0)
入力データがこのオプションで指定した型番に収まらない場合、より大きな型番が自動選択されます。

マイクロQRコードでは 1〜4 を指定します。
Color シンボルの色を指定します。

3.4.6 色」を参照。
BkColor 背景の色を指定します。

3.4.6 色」を参照。

<例>
Level=M
ModelNumber=0
Color=black
BkColor=white