Visual Studio 2010 でCOMを使う


「Microsoft Visual Studio 2010」から COMを使って帳票を操作することができます。


COMでウインドウの表示を伴う処理を行う場合(帳票の表示や印刷ダイアログの表示等)、表示されたウインドウが呼び出し元アプリの背面に表示されてしまいます。呼び出し元アプリの前面にウインドウを表示するには、ActiveXコントロールを使う必要があります。
(参照「Visual Studio 2010 でActiveXを使う」)


帳票イメージファイルの作成
参照の設定




帳票イメージファイルの作成

「Microsoft Visual Studio 2010」を起動し「Viual Basic」の「Windows フォームアプリケーション」プロジェクトを作成し、
フォーム上にボタンを配置します。




フォームのデザインでボタンをダブルクリックしスクリプトを次のように編集します。


プロジェクトを実行しフォームのボタンクリックすることで印刷イメージファイルを作成することができます。

Private Sub Button1_Click(sender As System.Object, e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
    Dim objWfr As Object

    objWfr = CreateObject("Wfr.Preview.2")
    objWfr.Open("d:\tp\sample.wfr")
    objWfr.Import("Data1", 0, "d:\tp\sample.csv")
    objWfr.Create()
    objWfr.Save(0, "d:\temp\sample.wfi")

    System.Runtime.InteropServices.Marshal.ReleaseComObject(objWfr)
    objWfr = Nothing

End Sub




参照設定

「Visual Studio」の参照設定機能を使うことで編集操作が簡単になります。

「プロジェクト」メニューから「参照の追加」ダイアログを表示し「参照の追加」ダイアログの「COM」タブから、
「Wonderful Report 2008 Preview」を選択し「OK」ボタンでダイアログを閉じます。




この設定でオブジェクト変数宣言に Wfr2008v.WfrPreview が使えるようになり、編集効率を上げることができます。

Private Sub Button1_Click(sender As System.Object, e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
    Dim objWfr As Wfr2008v.WfrPreview

    objWfr = CreateObject("Wfr.Preview.2")
    objWfr.Open("d:\tp\sample.wfr")
    objWfr.Import("Data1", 0, "d:\tp\sample.csv")
    objWfr.Create()
    objWfr.Save(0, "d:\temp\sample.wfi")

    System.Runtime.InteropServices.Marshal.ReleaseComObject(objWfr)
    objWfr = Nothing

End Sub


「Wonderful Report 2005 Preview」を使う場合は、次のように宣言します。

Dim objWfr As WfrvLib.Wfrv

objWfr = CreateObject("Wfr.Preview.1")