レーダーグラフ


星状に表示される折線(面)から作成するグラフです。
複数の系列を扱え系列毎に折線を表示することができます。

表示する項目が多く文字列が重なるような場合には自動で引込み線が表示され、必要に応じてグラフサイズ(上下スペース)が調整されます。

レーダーグラフでは次に示すようなグラフを表現することができます。


レーダーグラフの例
オプション



レーダーグラフの例


出力できるレーダグラフの例です。

レーダーグラフ

LegendPos=BottomRight

Item=A,B,C
Value=10,20,30
レーダーグラフ(複数系列)

LegendPos=TopLeft

Item=国語,英語,理科,社会,算数
Value[点数]=50,80,40,40,50
Value[平均]=60,56,57,52,60
レーダーグラフ(引込み線)

LegendPos=None

Item=A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L
Value=80,40,50,40,60,60,50,40,50,90,50,70
凡例だけを表示

LegendPos=All

Value[点数]=
Value[平均]=




オプション


レーダーグラフで設定できるオプションは次の通りです。

オプション 説明
Version グラフのバージョンを指定します。
AxisLine 軸線のスタイルを指定します。
BottomSpace グラフ下の最小スペースサイズを指定します。
DefFillColors 標準の系列面色リストを指定します。
DefFillType 標準の系列面種を指定します。
DefLineColors 標準の系列線色を指定します。
DefMarkTypes 標準の系列マーカーリストを指定します。
Diameter 目盛軸半径を指定します。
EmptyValueProcessing 欠損値の扱いを指定します。
Item 項目名を指定します。
ItemFont 項目のフォント情報を指定します。
ItemSize 項目の表示サイズを指定します。
ItemSpace 項目と軸の間隔を指定します。
LeadinLine 引込み線のスタイルを指定します。
LeadinOffset 引込み線表示時の軸(外周)と項目の間隔を指定します。
LegendBkColor 凡例領域の背景色を指定します。
LegendFont 凡例のフォント情報を指定します。
LegendFrame 凡例領域の枠線スタイルを指定します。
LegendPos 凡例の表示位置を指定します。
LegendSize 凡例のサイズを指定します。
ScaleAdjustMode 目盛最大値の自動調整のモードを指定します。
ScaleAreaColor 特定の目盛範囲の背景色を指定します。
ScaleFont 目盛値のフォント情報を指定します。
ScaleFormat 目盛値を表示する書式を指定します。
ScaleLine 目盛線のスタイルを指定します。
ScaleMaxCount 目盛の最大個数を指定します。
ScaleMaxValue
ScaleMinValue
目盛の最大値・最小値を指定します。
ScaleMode 目盛の配置モードを指定します。
ScaleStyle 目盛軸のスタイルを指定します。
TopSpace グラフ上の空きスペースを指定します。
Value 値を指定します。
ValueStyle 値(系列)毎の表示スタイルを指定します。





Version オプション

グラフのバージョンを指定します。
デフォルト値は「互換オプション」で指定することができます。

<Version=1>
version1.1.17.3034 までのWFR2005との互換モードとなります。

<Version=2>
・ScaleMode/ScaleAreaColorオプションが利用できます。
・他(各種値の設定範囲、初期値が変更されています)

<例>

Version=2




AxisLine オプション

軸線のスタイルを指定します。

<書式>

AxisLine=<スタイル>,<幅>,<色>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<スタイル> 次の値を指定します。
説明
null 透明
solid 実線
dot 点線
dash 破線
solid
<幅> 枠線の幅を指定します。
幅は 0.1 〜 0.5 の範囲で指定できます。

(Version=2 では 5 まで指定可能です)
0.2
<色> #000


<例>

AxisLine=solid, 0.2, #000




BottomSpace オプション

グラフ下の最小スペースサイズを指定します。
項目名の表示位置でグラフ下スペースは自動調整されますが、このオプションで指定した値が最小サイズとなります。

<書式>

BottomSpace=<値>


<値の範囲>

オプション デフォルト値 最小値 最大値
BottomSpace 5 0 100


<例>

BottomSpace=5




DefFillColors オプション

標準の系列面色リストを指定します。
「,」(カンマ)で区切ることで複数の色を指定することができます。

このオプションで指定された順に色が割り当てられます。

<書式>

DefFillColors=<色リスト>


<引数>

引数 説明
<色リスト>

<例>
DefFillColors=#f8f,#8ff,#ff8,#f88,#8f8,#88f,#f0f,#0ff,#ff0,#f00,#0f0,#00f




DefFillType オプション

標準の系列面種を指定します。

<書式>

DefFillType=<面種>


<引数>

引数 説明
<面種> 次の値を指定します。
説明
null 透明
solid 色1で塗り潰し
gradation 色1から色2に変化(色2は#FFFが適用されます)


<例>

DefFillType=gradation




DefLineColors オプション

標準の系列線色を指定します。
「,」(カンマ)で区切ることで複数の色を指定することができます。

このオプションで指定された順に色が割り当てられます。

<書式>

DefLineColors=<色リスト>


<引数>

引数 説明
<色リスト>


<例>

DefLinelColors=#f8f,#8ff,#ff8,#f88,#8f8,#88f,#f0f,#0ff,#ff0,#f00,#0f0,#00f




DefMarkTypes オプション

標準の系列マーカーリストを指定します。
「,」(カンマ)で区切ることで複数の色を指定することができます。

このオプションで指定された順に色が割り当てられます。

<書式>

DefMarkTypes=<マーカーリスト>


<引数>

引数 説明
<マーカーリスト> 次の値を指定します。
説明
rect 四角形
triangle 三角形
lozenge ひし形
ellipse


<例>

DefMarkTypes=rect,triangle,lozenge,ellipse




Diameter オプション

目盛軸半径を指定します。

<書式>

Diameter=<目盛軸半径>


<値の範囲>

オプション デフォルト値 最小値 最大値
Diameter 20 20 100


<例>

Diameter=20




EmptyValueProcessing オプション

欠損値の扱いを指定します。

Wonderful Report 2005 [version 1.1.17.3130以降]
Wonderful Report 2008 Preview [version 2.0.0.0420以降]
Wonderful Report 2016 Preview [version 3.0.0.0137以降]
Wonderful Report 2016 PDF Server[version 3.0.0.0137以降]
Wonderful Report 2016 PDF Client[version 3.0.0.0137以降]


<書式>

EmptyValueProcessing=<オプション値>


<値の範囲>

オプション値 説明
Nomal 値が欠損値だった場合、次の有効な値がある軸まで線が引かれません。(デフォルト値)
IgnoreAxis 値が欠損値だった場合、その値の軸を無視(スキップ)して線が引かれます。


<例>

EmptyValueProcessing=IgnoreAxis


数学の値が欠損値の場合の違い。




Item オプション

項目名を指定します。
「,」(カンマ)で区切ることで複数の項目を指定することができます。

<書式>

Item=<項目リスト>


<例>

Item=A,B,C




ItemFont オプション

項目のフォント情報を指定します。

<書式>

ItemFont=<フォント名>,<サイズ>,<色>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<フォント名> フォントを指定します。 MS Pゴシック
<サイズ> 2〜10の範囲で指定します。 4
<色> #000


<例>

ItemFont=MS Pゴシック, 4, #000




ItemSize オプション

項目の表示サイズを指定します。
縦サイズが、ItemFont で指定したサイズより小さい場合は、ItemFontで指定したサイズが項目縦サイズとなります。

項目と項目の間隔を空けたい場合に指定します。

<書式>

ItemSize=<横サイズ>,<縦サイズ>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<横サイズ> 10〜100の範囲で指定します。 20
<縦サイズ> 0〜100の範囲で指定します。 0


<例>

ItemSize=20




ItemSpace オプション

項目と軸の間隔を指定します。
ScaleFont で指定したサイズの1/2のサイズと比較し大きい方が適用されます。

軸と項目の間を空けたい場合に指定します。

<書式>

ItemSpace=<アイテムスペース>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<アイテムスペース> 0〜10の範囲で指定します。 0


<例>

ItemSpace=0




LeadinLine オプション

引込み線のスタイルを指定します。

<書式>

LeadinLine=<スタイル>,<幅>,<色>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<スタイル> 次の値を指定します。
説明
null 透明
solid 実線
dot 点線
dash 破線
null
<幅> 線の幅を指定します。
幅は 0.01 〜 0.5 の範囲で指定できます。

(Version=2 では 5 まで指定可能です)
0.05
<色> 枠線の色を指定します。
#000


<例>

LeadinLine=solid, 0.05, #000




LeadinOffset オプション

引込み線表示時の軸(外周)と項目の間隔を指定します。
軸と引き込み線の間隔を調整するには ItemSpace オプションを変更します。

<書式>

LeadinOffset=<間隔>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<間隔> 0〜10の範囲で指定します。 3


<例>

LeadinOffset=3




LegendBkColor オプション

凡例領域の背景色を指定します。

<書式>

LegendBkColor=<スタイル>,<色1>,<色2>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<スタイル> 次のいづれかを指定します。
説明
null 透明
solid 色1で塗り潰し
gradation 色1から色2に変化
solid
<色1> #fff
<色2> #fff


<例>

LegendBkColor=solid, #fff, #fff




LegendFont オプション

凡例に使用するフォント情報を指定します。

<書式>

LegendFont=<フォント名>,<サイズ>,<色>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<フォント名> フォントを指定します。 MS Pゴシック
<サイズ> 2〜10の範囲で指定します。 4
<色> #000


<例>

LegendFont=MS Pゴシック, 4, #000




LegendFrame オプション

凡例領域の背景色を指定します。

<書式>

LegendFrame=<スタイル>,<幅>,<色>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<スタイル> 次の値を指定します。
説明
null 透明
solid 実線
dot 点線
dash 破線
solid
<幅> 枠線の幅を指定します。
幅は 0.1 〜 0.5 の範囲で指定できます。

(Version=2 では 5 まで指定可能です)
0.2
<色> #000


<例>

LegendFrame=solid, 0.2, #000




LegendPos オプション

凡例の表示位置を指定します。

<書式>

LegendPos=<位置>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<位置> 次の値を指定します。
説明
None なし
LeftTop 左上
LeftCenter 左中央
LeftBottom 左下
RightTop 右上
RightCenter 右中央
RightBottom 右下
TopLeft 上左
TopCenter 上中央
TopRight 上右
BottomLeft 下左
BottomCenter 下中央
BottomRight 下右
All 凡例だけを表示(グラフは表示しない)
RightTop


<例>

LegendPos=RightTop




LegendSize オプション

凡例のサイズを指定します。
1つの系列を表示するために使用するサイズを指定します。

<書式>

LegendSize=<幅>,<高さ>


<引数>

引数 説明 デフォルト値 最小値 最大値
<幅> 凡例の幅を指定します。 20 10 100
<高さ> 凡例の高さを指定します。 5 2 20


<例>

LegendSize=20, 5




ScaleAdjustMode オプション

目盛最大値の自動調整のモードを指定します。

<書式>

ScaleAdjustMode=<モード>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<モード> 次の値を指定します。
説明
normal 値の最大と目盛最大値に若干の余裕を持たせます。
目盛最大値は値の最大より常に大きくなります。
(例: Value=100 の場合目盛最大は 120 となります)
exactly 値の最大値と目盛最大値が同じになる場合があります。
(例: Value=100 の場合目盛最大は 100 となります)
exactly
(Version=2以降は exactly)


<例>

ScaleAdjustMode=exactly




ScaleAreaColor オプション

特定の目盛範囲の背景色を指定します。
このオプションはVersion=2以降で利用可能です。

<書式>

ScaleAreaColor=<開始値>,<終了値>,<スタイル>,<色1>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
開始値 目盛範囲の開始値を指定します。
終了値 目盛範囲の終了値を指定します。
<スタイル> 次の値を指定します。
説明
null 透明
solid 色1で塗り潰し
solid
<色1> #f00


<例>

ScaleAreaColor=50,100,solid, #f00




ScaleFont オプション

目盛値のフォント情報を指定します。

<書式>

ScaleFont=<フォント名>,<サイズ>,<色>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<フォント名> フォントを指定します。 MS Pゴシック
<サイズ> 2〜5の範囲で指定します。
目盛軸半径(Diameter)の1/6以下に自動調整されます。

(Version=2 では 10 まで指定可能です)
4
<色> #000


<例>

ScaleFont=MS Pゴシック, 4, #000




ScaleFormat オプション

目盛値を表示する書式を指定します。

<書式>

ScaleFormat=<書式>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<書式> 書式 %,.#


<例>

ScaleFormat='%,.#'




ScaleLine オプション

目盛線のスタイルを指定します。

<書式>

ScaleLine=<スタイル>,<幅>,<色>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<スタイル> 次のいづれかを指定します。
説明
null 透明
solid 実線
dot 点線
dash 破線
null
<幅> 枠線の幅を指定します。
幅は 0.01 〜 0.5 の範囲で指定できます。

(Version=2 では 5 まで指定可能です)
0.05
<色> #888


<例>

ScaleLine=dot, 0.05, #000




ScaleMaxCount オプション

目盛の最大個数を指定します。
ScaleMaxCountオプションで指定した数以内で目盛間隔が自動設定されます。

<書式>

ScaleMaxCount=<最大個数>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<最大個数> 3 〜 20 の範囲で指定します。 6


<例>

ScaleMaxCount=6




ScaleMaxValue/ScaleMinValue オプション

目盛の最大値・最小値を指定します。
これらのオプションで指定した値を含む形で目盛間隔が自動調整されます。

<書式>

ScaleMaxValue=<最大値>
ScaleMinValue=<最小値>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<最大値> 最大値を指定します。 empty
<最小値> 最小値を指定します。 empty


<例>

ScaleMaxValue=100
ScaleMinValue=0




ScaleMode オプション

目盛の配置モードを指定します。
このオプションはVersion=2以降で利用可能です。

<書式>

ScaleMode=<モード>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<モード> 次の値を指定します。
説明
normal 必ず0を含む形で目盛が配置されます。
narrow 値(最大値/最小値含む)が配置できる最低限の範囲で目盛を配置します。
cut 0と最低値との間隔が広い場合、途中の目盛をスキップ(カット)して目盛を配置します。
normal


<例>

ScaleMode=narrow




ScaleStyle オプション

目盛軸のスタイルを指定します。

<書式>

ScaleStyle=<スタイル>


<引数>

引数 説明 デフォルト値
<スタイル> 次の値を指定します。
説明
normall 標準
doughnut ゼロ以下(負)の軸と目盛を表示しません。
複数のゼロ値や欠損値がどの項目のものかわかりやすく表示することができます。


値が負になる場合にはお勧めできません。
ScaleMinValueオプションと組み合わせることで効果を発揮します。

<例>
ScaleMinValue=-20
ScaleStyle=doughnut
normal


<例>

ScaleStyle=doughnut




TopSpace オプション

グラフ上の最小スペースサイズを指定します。
項目名の表示位置でグラフ上スペースは自動調整されますが、このオプションで指定した値が最小サイズとなります。

<書式>

TopSpace=<値>


<値の範囲>

オプション デフォルト値 最小値 最大値
TopSpace 5 0 10


<例>

TopSpace=5




Value オプション

値を指定します。
「,」(カンマ)で区切ることで複数の値を指定することができます。Item オプションで指定する項目名と対になります。

<書式>

Value[ <系列名>, <スタイル名> ] = <値リスト>
[ ] 括弧内は省略可能です。


<例>

Item=A,B,C
Value=10,20,30


Valueオプションを複数記述することで複数系列のグラフを作成することができます。

<例>

Item=A,B,C
Value=10,20,30
Value=30,10,20
Value=20,30,10


ValueStyle オプションと連携することで系列外観の詳細を指定することができます。

<例> スタイルを指定

ValueStyle[style1]=#f00

Item=A,B,C
Value[,style1]=10,20,30




ValueStyle オプション

系列スタイルを指定します。

<書式>

ValueStyle[<スタイル名>]=
    <線種>,<線幅>,<線色>,<面種>,<面色1>,<面色2>,
    <マーカータイプ>,<マーカーサイズ>,<マーカー色>

各値は省略することができます。

<引数>

引数 説明
<線種> 次の値を指定します。
説明
null 透明
solid 実線
dot 点線
dash 破線
<線幅>
<線色>
<面種> 次の値を指定します。
説明
null 透明
solid 色1で塗り潰し
gradation 色1から色2に変化
<面色1>
<面色2>
<マーカータイプ> 次の値かを指定します。
説明
rect 四角形
triangle 三角形
lozenge ひし形
ellipse
<マーカーサイズ>
<マーカー色>


<例>

ValueStyle[style1]=,,#f00
Item=A,B,C
Value[,style1]=10,20,30