アイテム設定と互換性(重要)
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5.6 アイテム設定と互換性(重要)

「Wonderful Report 2000」では、出力デバイスや表示倍率により表示される文字の位置や折返し位置が変化するという問題を抱えています。(この問題はフォント(文字)サイズによって縦横ドット数に誤差が生じ発生します)

”MS 明朝”や”MS ゴシック”等固定ピッチフォントでは、文字形式を”固定”にすることでこの問題は解決することができますが、可変ピッチフォントを使った場合文字が綺麗に並ばない等他の問題が発生します。

特定位置(特定枠内)に文字や数値を配置する場合は固定ピッチフォントで「文字形式」を”固定”に設定、それ以外はアイテムサイズに十分な余裕を持たせることで出力デバイスや表示倍率による問題を回避することができます。

「Wonderful Report 2005」は独自技術でこの問題を解決しています。


■バージョンによる相違
1.4.0.67以前は出力デバイスが異なると解像度(DPI)が同じであっても文字の表示位置や折返し位置が異なる可能性がありましたが、 1.4.0.68以降では出力デバイスの解像度(DPI)が同じであれば文字の表示位置や折返し位置が同じになるようにスケーリング処理が改善されています。

同じプリンター・ディスプレイの出力であっても改善前と改善後では結果が異なる可能性があるため、1.4.0.67以前のバージョンで運用している環境をバージョンアップする場合は注意が必要です。

この問題についても、
特定位置(特定枠内)に文字や数値を配置する場合は固定ピッチフォントで「文字形式」を”固定”に設定、それ以外はアイテムサイズに十分な余裕を持たせることで回避することができます。


<改善前と同じ結果を得る方法>
以下のいづれかの方法でスケーリング処理を切り替えることができます。[version 1.5 以降]

@「環境設定」の「表示・印刷時のスケーリングをDPI基準で行う」をチェックする。
A SetScaleModeメソッドでスケールモードを指定する。
  例: obj.SetScaleMode 0

B ScaleModeパラメータでスケールモードを指定する。
  例: <param name="ScaleMode" value="0">

C /sm オプションでスケールモードを指定する。
  例: wfrfv10.exe sample.wfd /sm 0


@よりもA〜Cの設定が優先されます。
0 : 互換モード
1 : DPI基準モード


互換モードではプリンターを変更すると同じ解像度(DPI)であっても結果が異なる可能性があるためお勧めできません。

特定位置(特定枠内)に文字や数値を配置する場合は固定ピッチフォントで「文字形式」を”固定”に設定、それ以外はアイテムサイズに十分な余裕を持たせるように編集することをお勧めいたします。



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